書店員の投票だけで選ばれる賞です。
「本屋大賞」は、新刊書の書店(オンライン書店も含みます)で働く書店員の投票で決定するものです。過去一年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。
2022年本屋大賞:同志少女よ、敵を撃て
著者: 逢坂 冬馬
キノベス! 2022 第1位、
史上初、選考委員全員が5点満点をつけた、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞!
独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。
戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵”とは?
アクションの緊度、迫力、構成のうまさは只事ではない。
とても新人の作品とは思えない完成度に感服。──北上次郎(書評家)
これは武勇伝ではない。
狙撃兵となった少女が何かを喪い、何かを得る物語である。──桐野夏生(作家)
復讐心に始まった物語は、隊員同士のシスターフッドも描きつつ壮大な展開を見せる。胸アツ。──鴻巣友季子(翻訳家)
多くの人に読んで欲しい! ではなく、多くの人が目撃することになる間違いなしの傑作!─小島秀夫(ゲームクリエイター)
文句なしの5点満点、アガサ・クリスティー賞の名にふさわしい傑作。──法月綸太郎(作家)
\初めてなら30日間完全無料/
第2位:赤と青とエスキース
2度読み必至!仕掛けに満ちた傑作連作短篇。
2021年本屋大賞2位『お探し物は図書室まで』の著者、新境地にして勝負作!
メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画(エスキース)」。
日本へ渡って三十数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。
\初めてなら30日間完全無料/
第3位:スモールワールズ
著者: 一穂 ミチ
第43回吉川英治文学新人賞受賞!
各紙書評で絶賛の声続々!
夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。「秘密」を抱えて出戻ってきた姉とふたたび暮らす高校生の弟。初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。人知れず手紙を交わしつづける男と女。向き合うことができなかった父と子。大切なことを言えないまま別れてしまった先輩と後輩。誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作集。
\初めてなら30日間完全無料/
第4位:正欲
著者: 朝井 リョウ
第34回柴田錬三郎賞受賞作
これは共感を呼ぶ傑作か?目を背けたくなる問題作か?
息子が不登校になった検事・啓喜。
初めての恋に気づいた女子大生・八重子。
ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。
ある人物の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。しかしその繋がりは、”多様性を尊重する時代”にとって、ひどく不都合なものだった――。
無配慮に勧めることが憚られる大傑作――オードリー若林正恭(お笑い芸人)
この小説は、安易な逃亡を許さない――西加奈子(小説家)
この作品は、人を生かしも殺しもする。これ以上は言葉にできない――川谷絵音(ミュージシャン)
\初めてなら30日間完全無料/
第5位:六人の嘘つきな大学生
著者: 浅倉 秋成
ラスト30ページすべての事実が覆る!
伏線の狙撃手が放つ驚愕のどんでん返し!
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。
\初めてなら30日間完全無料/
第7位:残月記
著者: 小田 雅久仁
史上初の快挙!
吉川英治文学新人賞&日本SF大賞W受賞!
近未来の日本、悪名高き独裁政治下。
世を震撼させている感染症「月昂」に冒された男の宿命と、その傍らでひっそりと生きる女との一途な愛を描ききった表題作ほか、二作収録。
「月」をモチーフに、著者の底知れぬ想像力が構築した異世界。
足を踏み入れたら最後、イメージの渦に吞み込まれ、もう現実には戻れない――。
一読して、小田ワールドの虜になった。「残月記」の主人公の愛の届け方など、切なくて涙した。凄い――伊集院静(作家)
ここまで確固たる『異/畏』世界を創り出せる人はなかなかいない――恩田陸(小説家)
私たちの日常に入り込む、ひんやりとした既視感のある不安が、この著者が書くことで「新しい物語」へと生まれ直している――辻村深月(小説家)
\初めてなら30日間完全無料/
第8位:硝子の塔の殺人
著者: 知念 実希人
散りばめられた伏線、読者への挑戦状、圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。著者初の本格ミステリ長編、大本命!
雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。
地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。
ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、
刑事、霊能力者、小説家、料理人など、
一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。
この館で次々と惨劇が起こる。
館の主人が毒殺され、
ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。
さらに、血文字で記された十三年前の事件……。
謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。
当作の完成度は、一斉を風靡したわが「新本格」時代のクライマックスであり、
フィナーレを感じさせる。今後このフィールドから、これを超える作が現れることはないだろう。――島田荘司(小説家・推理作家)
ああびっくりした、としか云いようがない。これは僕の、多分に特権的な驚きでもあって、そのぶん戸惑いも禁じえないのだが――。ともあれ皆様、怪しい「館」にはご用心!――綾辻行人(小説家・推理作家)
\初めてなら30日間完全無料/
第9位:黒牢城
著者: 米澤 穂信
第166回直木賞受賞!
謎が解けた時、あなたの前で歴史が変わる!戦国×ミステリー!
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の到達点。『満願』『王とサーカス』の著者が挑む戦国×ミステリの新王道。
\初めてなら30日間完全無料/
翻訳小説部門1位:三十の反撃
著者: ソン・ウォンピョン (著), 矢島 暁子(訳)
史上初!2022年本屋大賞翻訳小説部門2冠!
ベストセラー『アーモンド』の著者が放つ、すべての人に勇気をくれる傑作。
1988年ソウルオリンピックの年に生まれ、三十歳になった非正規職員のキム・ジへ。88年生まれに一番多い名前「ジヘ」と名付けられた彼女はその名の通り、平凡を絵に描いたような大人になっていく。大企業の正社員を目指すジヘの前に現れたのは、同じ年の同僚ギュオク。彼の提案する社会への小さな反撃を始めることになったジヘは、自信を見つめなおし、本当にしたかったことを考えるように。そして、ついに「本当の自分」としての一歩を踏み出すことになるーー。
\初めてなら30日間完全無料/